スピーキング力ってどう判定するの?

大学卒業後、しばらくは英会話スクールでマネジメントスタッフとして働いていたのですが、この時に自分の英会話力のレベルチェックをしてもらったことがあります。

実は2回レベルチェックを受けているんですが、入社後すぐに受けたものと、少ししてから別の講師で受けたものとで判定が大きく異なります。私の実力自体は変わってなかったはずなので、判定する人によって変わったのだと思います。この辺りにスピーキング力判定の難しさがあるんですが、後に自分が英会話講師としてレベルチェックをする側にまわった時の経験も踏まえて、「会話力の判定」についてちょっと書いてみたいと思います。

まず、私が受けたレベルチェックの結果ですが、最初に受けた際の判定では「上級」という事でした。特に高く評価されたのが、発音やイントネーションの自然さ、会話の流暢さ。発音は短大での音声学仕込みですから、どこに行っても褒められました。流暢さは、とにかく何か話せばいいのです。お喋り好きでしたし、当時の私はちょっと早口でもありました。

この結果にすっかり気を良くしたのですが、それから数ヶ月後に受けたレベルチェックでは厳しい判定が出ました。上級ではなく、中級。ちょっと上級寄りの中級といった判定。これには正直がっかりでした。

具体的な評価を見ると、最初のチェック時と同じく、発音や流暢さの評価は高い。これだけで判定すれば「上級」判定が出るところです。じゃあ何故「中級」の判定になったのかというと、「文法の弱さ」が原因でした。それまでさんざん英語の勉強をしてきて、文法の勉強もしっかりしてきたのに、何故「文法が弱い」と言われるのか?

実はこれは日本人に多いパターンなのですが、「高度な文法知識を持っていても、話す時には使えない」のです。これを「スピーキンググラマー」と言って、私も英会話講師時代、よく生徒達に言いました。「文法の知識はあるけれど、スピーキンググラマーが弱いから、会話でちゃんと使えるように目指しましょうね」といった具合です。

スピーキング力の判定をする時、会話の流暢さや発音、文法、語彙など、全体的に見てレベル判定をします。しかし、判定するのは人間です。機械のように緻密な判定はできませんから、人によって多少のバラツキはあります。

発音やイントネーションが綺麗だと、「話せる人」のような印象を相手に与えがちです。そこに会話のスピードや流暢さがあれば、文法のミスは何となく誤魔化せてしまえます。なので、相手が新人の講師だったりすると、それだけで「上級」の判定をされてしまいがちです。私もそれで調子に乗っていたんですけど(笑)でも、見てる人はちゃんと見ています。2度目のレベルチェックはベテラン講師。しっかり見抜かれて「中級」判定になったのでした。


わたしの英語学習法

学生時代から現在まで20年以上にわたる英語学習の軌跡。今も現在進行形で学習中。

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